練馬駅から徒歩5分程度の立地に建つ築35年の鉄筋コンクリート造3階建てマンションの改修のプロジェクトです。外部周りは、屋根のやり替えと外壁の修繕を行いました。内部は、狭小な洗面脱衣室からLDKにはみ出してしまった洗面台（既存の状態）を、空間的な工夫を施しながら、洗面脱衣室の中に再配置することを主題として、LDK、洗面脱衣室、トイレ、風呂の間仕切りのやり替え、設備関連の更新、露出のまま増設された電気配線類の整理と格納などを行いました。スイッチやリモコンなどのアウトレット類を集約することで、使い勝手の向上も図っています。　壁内のデットスペースや、生活空間上部のスペースを有効に活用しながら収納スペースを確保し、生活空間を最大限確保するとともに、洗面器、トイレ、洗濯機置場を含む狭小な洗面脱衣室内は、各行為の人の動線を重ね合わせながら、省スペースの設計を行いました。また、LDKに隣接する洋室を和室へとリフォームしています。　新しく構築した壁、床、天井の材料として、主に杉と桧の無垢材を使用し、素材感のある既存コンクリート躯体と調和したデザインとするとともに、木の香りが心地よい空間を創り出しています。