通常共同住宅では専用部と共用部が明確に区分されます。所有権や避難経路などの視点においてはとても合理的と言えます。そのような与件は当然に満足しないといけませんが、共用廊下に面する開口部の形状を工夫したり、共用部に余白の部分を配置してみたり、内部と外部が一体の領域として感じられるようなマテリアル選定をしてみたりすることで、共用部も含んだ空間の使われ方の幅が広がるように考えています。実際に人が使ったり、感じたりする場所の領域と、いわゆる壁などで仕切られる建築の領域をずらす、そんなことを考えながら設計をしています。
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