南東側外観
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東側外観
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北側外観
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庭観窓
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エントランス
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南東側外観 夜景
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南側外観 夜景
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北側外観夜景
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導入展示室
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導入展示室
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漱石山房記念館

用途:記念館

規模:1,276㎡ 地上2階/地下1階

構造:S造+RC造+SRC造

所在地:東京都新宿区

竣工:2017年5月

『新建築』2017年12月号掲載

『日経アーキテクチュア』2017年10月26日号掲載

『建築技術』2018年3月号掲載

​『近代建築』2018年10月号掲載

 DFIフォルムデザイン一央株式会社にて、意匠主任技術者として最後に担当をした作品です。新宿区主催の「漱石山房」記念館建築設計プロポーザルにて設計者として選定された、公共工事の設計監理業務です。

 漱石が晩年に10遍の小説を書き暮らした場所が敷地であり、隣接する漱石公園も一体的に整備することが求められた計画です。敷地周辺の街並みは、表層の建物こそ建て替わってはいるものの、都市骨格としての街区は当時の面影を残しており、前面道路の緩やかな坂は「だらだら坂」という愛称とともに漱石も親しんでいました。周辺には、宗参寺をはじめとする漱石の生きていた時代に既にそこに存在していた場所が点在しています。また、日常の風景を事細かなに観察する中で、言語によってありふれた日常を彫琢することで小説作品にまで高めた漱石の小説には、早稲田界隈をはじめ、神楽坂や江戸川橋などの風景が多く描写されます。そのようなことも含めると、記念館の周辺には漱石の沢山の痕跡を発見することができます。

 そのことを踏まえ、いわゆる記念館の中の展示にとどまらず、街並み全体が記念館であるということを基本理念として、設計は進めらました。建物の各部デザインは漱石との応答の中で行われ、山房上部の天井に垂れ下がる雲を模したテキスタイルには、漱石の観た早稲田の街並みから採取したフロッタージュが焼き付けられています。植栽には、漱石の小説に登場する沢山の植物が植えられています。山房再現や展示室の常設展、企画展を楽しんだ上で、それ以外にも沢山の漱石と触れられる記念館が誕生しました。